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冬道運転ガイド
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視程障害や路面凍結の運転に役立つ基礎知識

冬期の北海道の道路は、降雪・吹雪・路面凍結によってドライバーにとって非常に過酷な環境となります。皆さんがテレビやラジオで耳にする専門的な用語、状況についてここで解説します。

降雪・降雪強度路面状態の種類と滑りやすさ

 道路のかなり遠方や、遠く離れた山や丘、建物が見える程度です。多少雪が降っていても、晴れているときに比べて大きな違いは感じられない程度の視程です。

 雪が降っていることや、風により雪が舞っていることが目で確認できますが、道路の線形や周囲の樹木などは割合にはっきりと見える程度の視程です。運転に影響を与えるほどの視程障害ではありませんが、気象の急変に備えた心構えは必要です。
  運転席から見てはっきりとした視界の悪さを感じます。矢羽根が3本以上見える程度の視程です。視界は悪くても、道路線形や前を走る車が見えなくなることはなく、交通の流れは、ふだんとあまり変わらないことが多いようです。
  矢羽根がかろうじて2本見える程度の視程です。降雪や吹雪による視界不良が著しくなるため、視界が良いときに比べて速度を落として走行するようになります。前を走る車や、前方の道路の線形も多少は見えるので、割合に安定して走行できますが、局地的・一時的に視程が100m未満となることがあるので、注意が必要です。

視程150〜200mでのドライバーの視界(WMV形式143KB)

視程100〜150mでのドライバーの視界(MPG形式1.75MB)

  矢羽根がかろうじて1本見える程度の視程で、前を走る車のテールライトが見え隠れする場合もあります。非常に厳しい視程障害では、一面真っ白で「まったく前が見えない」と感じることもあります。 視界不良のために、のろのろ運転が始まるようになります。また、車両による速度差も大きくなるので、追従走行や車群での走行が多くなります。

視程50〜100mでのドライバーの視界(WMV形式143KB)

視程50mでのドライバーの視界(WMV形式154KB)

矢羽根とは・・・
正式名称は、固定式視線誘導柱といいます。昭和40(1965)年頃からはオーバーハングの支柱に矢印形の標識をつけたもの(矢羽根)も設置始めた。当初は夏期に撤去し冬期に設置する簡易的なものであったが、昭和55(1980)年には、夏期も設置したままの固定式のものが使われるようになった(※)。通常80m間隔で設置されています。

※伊東靖彦・鈴木武彦・松沢勝・加治屋安彦:固定式視線誘導標(矢羽根)の経緯とその効果、2004年11月.第21回日本雪工学会論文集より引用

 

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